掲載情報
柘植史子さんの〈舟虫の我より先にびつくりす〉の句が、『俳句』五月号付録「俳句手帖」に掲載されています。
栗山政子さんが『俳壇年鑑二〇二〇版』に、坂口緑志他十五名の作品評を執筆。
同誌に次の方が作品を寄稿。
栗山政子
薄氷は今みづうみになるところ
龍天に登るや耳のよく聞こえ
さよならの町角に立つ鶏頭花
夕星とつながる烏瓜の花
つげ幻象
奔放に紫陽花の道続きたる
柘植史子
雪来るか薄く眼をあくピスタチオ
小林美喜子さんの句集紹介(三井利忠句集『武尊』)が、「春月」五月号(戸恒東人主宰)に転載されています。
徳永芽里さんの句集紹介(山田 牧句集『星屑珈琲店』)が、ふらんす堂通信一六四号に転載されています。
田中まりさんが『俳壇』五月号「俳壇ワイド作品集」に次の七句と短文を寄稿。
渾沌 田中まり
爾来千年渾沌と春の水
梱包にハンガー残る遅日かな
駅弁の菜の花二つほど蕾
青あらし臍に力の赤んぼう
インターホン直す気のなし合歓の花
日と月の屏風一双ほととぎす
擦り減りの木目の上をゆく素足
栗山政子さんの〈とくさ木賊ぶつかり合うて直立す〉の句が「春月」五月号(戸恒東人主宰)「名家秀詠十一」に、
〈落葉掃きをれば昨日の遠ざかる〉の句が「好日」五月号(髙橋健文主宰)「受贈誌御礼」に、
〈あめつちの扉をひらき年忘〉の句が「玉梓」五・六月号(名村早智子主宰)「他誌拝見」にとりあげられています。