掲載情報
・柘植史子さんが『俳句』九月号に次の十二句を寄稿。
日が真上 柘植史子 胸底に遠き砲声花ざくろ 夏蝶や水辺は声をかがやかせ 夕立の匂ひに髪を束ねけり 草で拭く蟻を潰してしまひし手 ラムネ玉からんと鳴つて日が真上 ほととぎす道はふたたび人幅に 夏草は光に打たれ櫓跡 園丁の昼餉どきなり旱草 スニーカーは靴音もたず夜の秋 秋めくや履いて馴染ます新の靴 言葉より心の早し蛍草 雲抜けて飛行機雲や涼新た
・柘植史子さんの句集紹介(井上弘美句集『夜須礼』)が「汀」九月号(井上弘美主宰)に転載されています。