掲載情報

・柘植史子さんが『俳句』五月号に次の十二句を寄稿。

もつとも遠く  柘植史子

一日のどこも眠たし春の雪

人を待つ枝垂桜に被さられ

亀鳴かばうぶで切なきファルセット

戦禍からもつとも遠く春手套

手刀を切つて上座へ端午の日

行列の折られて太る薄暑かな

葉桜や死を前提に組むローン

なで肩にリュック過ぎゆく木下闇

くつなはの見えなくなりてより近し

風薫る墓地に朽ちたる焼却炉

空腹の時間たいせつ青山河

百年を船知らぬ橋夏つばめ

・柘植史子さんの〈塗椀の漆のにほふ端午かな〉の句が「俳句」五月号付録「俳句手帖 夏」に掲載されています。

・栗山政子さんが『俳壇』六月号、「句集出版よもやま話」に一文を寄稿。

『俳壇年鑑二〇二五版』に次の方が作品を寄稿。

栗山政子

悼むこと多しつぎつぎと草の芽   

紫木蓮ひらきて空の匂ひけり     

遥かより来し暁のかたつむり     

春眠の覚めて翼の痕痒し

池田のりを       

大夕焼樹々は明日へ影伸ばす    

上田信隆

寒星や土砂に貌出す能登瓦 

つげ幻象    

栗の花空がとぼけてゐたりけり   

柘植史子

坂道は振り向くところ合歓の花

中田千惠子

父の日の父朝刊の向う側

両角鹿彦      

もろこしをむしむしむしと食ひ均し


・つげ幻象さんの〈蟬しぐれ岩に枝の影差し交はし〉の句が「俳句」五月号付録「俳句手帖 夏」に掲載されています。

・つげ幻象さんの〈玫瑰の実や露西亜より高気圧〉の句が「好日」五月号(髙橋健文主宰)「受贈誌御礼」、「山繭」五月号(福山良子主宰)「諸家近詠」、「あふり」五、六月号(小沢真弓主宰)「他誌燦燦」に、〈便箋の地紋に泛む秋の声〉が「春野」(栗林明宏主宰)(各誌主宰近詠一句抄)にとりあげられています。