掲載情報
・柘植史子さんが角川『俳句年鑑』二〇二一年版「諸家自選五句」に次の五句を寄稿。
充電の小さく点り去年今年
春を籠れる消音の大画面
南吹く店より広き駐車場
冬瓜を持たされてより子の静か
日脚伸ぶ教習中の路線バス
・柘植史子さんの〈南吹く店より広き駐車場〉〈傾ぎたる土手傾ぎゆく草刈機〉〈背中には別の水音へびいちご〉の句を角川『俳句年鑑』二〇二一年版で、鴇田智也氏が取りあげ批評されています。
・酒井航太さんの〈地に落ちて蟻の餌食となる命〉の句を「秋麗」十二月号(藤田直子主宰)「現代俳句を読む」で、真木康守氏が取りあげ批評されています。
・栗山政子さんが角川『俳句年鑑』二〇二一年版「諸家自選五句」に次の五句を寄稿。
瞬きをすれば逃水溢れだす
木洩れ日を尻に集めて祭馬
とくさ木賊ぶつかり合うて直立す
水よりも空へ近づく浮寝鳥
道草の果ては夕べの枯野原