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五十嵐妖介さんが『俳壇』6月号 新しい風 のコーナーに次の八句と短文を寄稿。

素手
燕来る去年の場所に違ふ家
あたたかや海図見るとき鳥となり
野遊びの素手で食ふものみな旨し
春惜しむ母の鎖骨の窪深く
緋目高を十まで数へうやむやに
野仏の数だけ余し笹粽
ここ三日社説を読まず梅雨最中
夏空がバケツの底の穴の先