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・『俳壇年鑑二〇二四年版』に次の方が作品を寄稿。

栗山政子
実柘榴を割れば言葉の遠ざかる
空に白れん眼裏に散る白れん
夕顔や宇宙のごみが増え続け
雲疾し今日の芒は背き合ひ

五十嵐妖介
野遊や素手で食ふものみな旨し

池田のりを
二周目は手の嬉んでゐる踊

つげ幻象
八寸のいちいちを聞き宵涼し

柘植史子
冬来るバランスボールに空気注ぎ

・つげ幻象さんの〈実石榴やこのごろの雨くるほしく〉の句が「好日」五月号(髙橋健文主宰)「受贈御礼」に、〈日は山へ持たれ行きたり鵙高音〉の句が「玉梓」三・四月号(名村早智子主宰)「他誌拝見」、「あふり」五・六月号(小沢真弓主宰)「他誌燦燦」、山繭五月号(宮田正和主宰)「諸家近詠」にとりあげられています。